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3次元レーザースキャナー

佐賀県唐津市の測量設計コンサルタント「筒井測量設計株式会社」代表の筒井です。

 

念願の3次元レーザースキャナーを導入しました。

ということで、はい、

ドーン!

 

その名も「topcon GLS-2000」

この3次元レーザースキャナーは、高速に回転する中央のレンズ部分から、もの凄い数のレーザーを照射しながら、機械自体が半回転することで機械を中心とした360度の空間を計測し、そのデータをパソコンに取り込むと計測した空間の3Dモデルが出来るという優れもの。

って、何を言っているのか全く伝わっていない感がハンパないですね。

簡単に言うと、この機械を中心とした360度の空間をコンピューター上に立体的に表現するための機械(かなり強引な説明)。

…ということで、一連の流れを見てみましょう。

 

1.箱から出します。

 

2.機械を水平に据え付けます。

 

3.ぐるっと観測して。

 

4.観測したデータをパソコンに取り込んで。

 

5.はい、出来上がり。

 

どうです。

僕のざっくりさが伝わりましたか?

 

ちなみに、画像を拡大するとこんな感じ。

そして、上から見るとこんな感じ。

写真ではちょっとわかりにくいですが、実はこれ写真ではなくて、ものすごい数の点の集まり。

僕らはそれを点群と呼んでいます。

そしてその一つ一つの点が、X、Y、Zといった位置情報を持って構成されているので、パソコンの中で立体的・3次元的に見る、というか扱うことが出来るんです。

ものすご~くざっくりいうと、現場の空間そのままをパソコンの中に持ってきた感じ。

ふだん僕らは、現地の状況を表現するため、平面図や縦断図・横断図を作るための測量を行っていますが、これは現場ごと切り取ってパソコンの中で表現されています。

言い換えると、僕らがやってる測量を一気にやってしまった感じです。

…と、いうことは、

この3Dレーザースキャナの導入によって、いままで10日かかっていた現場が3日に短縮できるかもしれない。

もう、これまで僕らがやってきたような測量はいらなくなるかもしれない。

…ってことには、残念ながらならないでしょう。

 

まず、当たり前のことですが、機械から見えないところは観測できません。

草木が繁茂してるようなところや側溝の深さ、機械ではいけないようなところは観測することが出来ません。

そう、結局大事なところは人がいくしかないんです。

それに、まだ実証値が少ないから、機械の観測値を信じきるのもどうかと思ってしまいます。

次に、データをパソコンに取り込んだり、取り込んだデータから必要なデータを選別するのに結構時間がかかります。

まあそこはパソコンのスペックやこれからの経験で時間短縮できるとこではありますね。

それと、実際に使ってみて思ったのは、観測に意外と時間がかかります。

いや、観測自体よりそこにいたる、例えば、機械の電源を入れて立ち上がるまで、なんかに思ってた以上の時間がかかります。

まあこれも精神を鍛えることで耐えられるようになるかもしれませんが…。

 

とはいえ、個人的にはこの3Dレーザースキャナを測量に使っていく必要性を強く感じています。

ドローンでガッツリ測量するイメージは、いまのところあまり浮かばないけど、3Dレーザースキャナはより現実的に測量に使えるイメージなんですよね。

そしてこれからは、3次元データを取得するための測量に対応していかないといけない。

それに、この3Dレーザースキャナには、これまでの測量以上の可能性を感じています。

空間を切り取ってパソコン上で扱うことが出来るなんて、僕の測量のイメージをはるかに超えています。

測量を超えたいろんな場面で活用出来そうな予感です。

 

これからは、それを考えていくのが僕らの仕事かも知れません。

逆にもし、こういうことに使って欲しいというご依頼があれば、喜んでお伺いしますよ。

もちろん、測量以外のことでも大歓迎。

なんせ、

これからローンを返済していかなければいけませんからね。

はい、社員の皆さん、これからも一丸となって頑張っていきましょう。

 

…ということで最後に、3Dレーザースキャナを観測しているときに周りで何が起こっているのかを捕らえた貴重な映像でお別れしましょう。

ではでは。

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